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兄弟・親族間の遺産分割でもめている

兄弟姉妹間の相続分について

まず、相続分とは、亡くなった方の財産(遺産)を、相続人がそれぞれどの割合で受け継ぐのかを示す割合のことです。

相続分は、原則として法定相続分によって決まります。法定相続分は、民法で定められた相続人の種類と数によって決まる割合です。親が亡くなった場合の兄弟姉妹の法的相続分は、一般的には以下のようになります。

  • 被相続人の配偶者と子ども(兄弟)で遺産相続する場合:配偶者が1/2、残りを子どもで均等に分割(民法(以下法令名省略)900条1号)
  • 被相続人の子ども(兄弟)だけで遺産相続する場合:子どもで均等に分割(同条4号)

例外として、以下のケースでは法定相続分から異なる割合で相続できることがあります。

遺言がある場合

遺言で相続分が指定されている場合は、遺言の内容が優先されます(指定相続分)。

特別受益や寄与分がある場合

生前に財産をもらった相続人はや、被相続人の財産の維持・増加に寄与した相続人は、その額を相続分から控除又は相続分に追加されることがあります(具体的相続分)。

相続人間による協議

兄弟姉妹が公平に遺産分割する方法

被相続人が亡くなると相続が開始し、遺産は法定相続人のものになります。相続人が複数人いる場合、遺産は複数の共同相続人の共有となります。もっとも、遺産の共有状態は、あくまでも一時的な状態です。そのため、個別の財産の帰属を確定するには、遺産分割を行う必要があります。

遺産分割は、原則として、共同相続人間の話し合い(遺産分割協議)によって決定します。

そのため、公平な遺産分割を行うためには、相続人・遺産の範囲を調査や遺言の確認を行い、各相続人の要望や主張を踏まえつつ、全員が納得するような遺産分割方法を検討する必要があります。

兄弟・親族間の遺産分割で起きやすいトラブル

兄弟・親族間の遺産分割で起きやすいトラブルの具体例として、以下のようなものがあげられます。

遺産分割の不公平感

  • 兄弟の中で、ある一人が不当に多くの遺産を受け取ったと感じる。
  • 生前に特定の兄弟だけが多くの贈与を受けていた場合、それが遺産分割に反映されないと不満が生じる。

遺言書に対する疑義

  • 遺言書の内容が一部の相続人にとって不利であるため、その有効性が疑われる。
  • 複数の遺言書が存在し、それぞれの内容が異なる。

相続財産の評価に関する争い

  • 不動産や株式などの相続財産の評価額について、相続人間で意見が分かれる。

遺産の中に負債が含まれている場合

  • 相続財産に借金や負債が含まれているため、誰がその負債を引き受けるかで争いが生じる。
  • 相続放棄を巡って、相続人間で対立が発生する。

代償分割に関する問題

  • 不動産を一人が相続し、他の相続人に金銭を支払う「代償分割」を行う際、支払い額や方法について合意が得られない。

親族間の感情的対立

  • 遺産分割を巡る話し合いの中で、過去の家族間の感情的な対立が表面化し、冷静な話し合いが困難になる。

兄弟での遺産分割トラブルを起こった際に取るべき対応

兄弟間で遺産分割トラブルが起こった場合、相続人間の話し合いではまとまらない場合が多いです。

このような場合には、

  • 遺産分割調停を申し立てる。
  • 不当利得返還請求訴訟や遺留分侵害請求訴訟を提起する。
  • 遺言無効確認の訴えを提起する。

などの法的手段を採ることも検討すべきです。

兄弟での遺産分割トラブルを起こさないためにできること

遺産分割トラブルを予防するための手段の一つとして、生前に遺言を作成しておくことが挙げられます。

遺言はご自身で作成することもできますが、種類によって法律で厳格に書き方が定められています。そのため、せっかく書いた遺言書も、書式に不備があることで、遺言書自体が無効になってしまう場合があります。

また、遺産分割の際のトラブルを防止するような遺言を作成するためには、遺言者の財産や債務、受遺者の寄与分や遺留分を考慮して遺言内容を決定していく必要があります。

弁護士にご相談いただければ、ご相談者様の事情や要望に応じて、将来トラブルを防止できるような作成する遺言の種類や遺言の内容をアドバイスさせていただきます。ぜひ一度ご相談ください。

まずは弁護士にご相談ください

親の財産を兄弟姉妹で遺産相続する場合、相続人らの主張が対立して、なかなか話し合いがまとまらないケースがよくあります。遺産分割のトラブルを放置すると、将来的には子孫へ引き継がれてしまい、せっかくの相続財産も有効活用できません。

当事者同士の話し合いでは感情的になり、解決できないケースが多いです。ご自身だけで対応しようと思うと、精神的にも負担が大きいかと思います。弁護士であれば、遺産分割協議や遺産分割の手続きをご相談者様に代わって行うことができます。また、遺産分割調停や訴訟などの法的手段をとることもできます。

遺産分割で困ったときや、兄弟姉妹間の争いが発生したときは、少しでも早く弁護士に相談してください。